2022年にも終わりを告げ、新しい年を迎えました。溜まった修理リストも少し先延ばしにして、自分自身をほめてあげましょう。リペアコミュニティはかつてないほど強くなっています。2022年の終わりを迎えるにあたり、私たちは大きな自信と誇りをもって振り返ります。iFixitは大手製造メーカーと協働して純正部品を販売したり、初の電子機器を対象とした「修理する権利」法制定のために働いたり、何百万人もの人が自分のものを修理できるようにしたりと、今までメーカーが提供してきた壊れた修理システムをあらゆるレベルで修復してきました。
私たちは、修理を愛するコミュニティメンバーを少しばかり紹介し、彼らの活躍を称えるとともに、友人や家族と修理を共有したくなるような、気分を上げてくれる素晴らしいモンタージュを用意しました。2022年の締めくくりとして、また次の年を迎えるために、ポジティブなニュースで終えませんか?

修理する権利の勝利
- 米国では23州、5つの連邦政府で修理する権利の法案が提出されました。
- そして2つの州で法案が可決されました。
- コロラド州では、電動車いすの利用者が自分で部品を購入し、修理マニュアルを入手できる権利が与えられました。
- 年末、ニューヨーク州知事は、初めて特定の電子機器に対する修理する権利に関する法案に署名しました。
- そして2つの州で法案が可決されました。
- オーストラリア、ベルギー、カナダ、チリ、ドイツ、ニュージーランドなど、世界各国で「修理する権利」法案が導入されました。
- 欧州連合(EU)は、2024年からスマートフォンを含む全てのポータブル電子製品に統一されたユニバーサル充電器(USB-C充電コード)の導入を義務付け、e-waste排出量を最小限に抑える予定です。さらに、EU圏内でさらに多くの修理する権利の提案が待たれているところです。
- 1年経った今、フランスのリペアビリティ(修理のしやすさ)インデックスは好調に支持を得ており、消費者相談に対応するための情報を提供しています。

テックニュースのハイライト
- 修理可能な未来を見据えて、製造メーカーは一層、修理を受け入れて促進しています。私たちは、有名メーカーの公式パーツをiFixitストア上で提供できることをうれしく思っています。
- Valve Steam Deck- Valve社の純正パーツの発売は、とても順調に進みました。一時在庫切れもありましたが、心配しないでください、適宜在庫は補充されています。
- Micron Crucial
- Samsung—修理可能な携帯電話の発売も期待しましょう!。
- メーカーが修理する権利をサポートするか否かといったジェットコースターのような過程を経て、AppleはついにDIY修理プログラムを開始しました。私たちはある程度…このプログラムについての意見はありますが、我々がずっと前から分かっていた事実をAppleも認めてくれたと喜びに溢れました。つまり、誰でも修理ができるジーニアスということです。

さらに2022のリペアWIN:
- 完全再設計されたiPhone14は、ここ数年間で発売されたモデルの中で最も修理しやすいiPhoneと言えるでしょう。スクリーン、背面ガラス、バッテリーが簡単に交換できるのが当たり前になれば、修理にとっては朗報です。
- Appleは、悪名高いバタフライキーボード欠陥に対する訴訟で、ついに和解しました。簡単に交換できるキーボードだったら、和解金5,000万ドルという頭痛の種を避けることができたかもしれないのに、残念でなりません。
- FrameworkのノートPCは、市場で最もリペアビリティが高いノートPCの一つ(そしてiFixitの社内用PC)ですが、さらに今年のモデルからフルアップグレードが可能になりました!
- Microsoftは、株主総会での決議により、修理は交換よりも優れており、温室効果ガスの排出を89%削減することを明らかにしました。
iFixit コミュニティ
2022年、何千という種類の修理ガイドが作成されました!アンサーフォーラム、修理ガイド、ブログ記事、本当に見ていて驚くほどの有益な情報が公開されました。
- 現在、iFixit.comには250万人のコミュニティメンバーが登録していて、中には10年来に渡るメンバーもいます。また、InstagramやTikTokなどのソーシャルメディア上でも、私たちは素晴らしい成果を上げています。
- さらにコミュニティーメンバーは全員で総合2,300,621の評価ポイントを獲得しました。

- デバイス別の上位修理デバイスは以下の通りです。
- iPhone X、iPhone 11、Nintendo Switchが最もアクセス数の多い修理ガイドでした。
- アンサーフォーラムではDJI Mini 2が回答トップのデバイスとなりました。
自宅でiFixit
- 今年、私たちのチームメンバーが達成した修理の一部をご紹介します。

- 私たちは、クリスマスセールのツールキット販売で、世界中で活動する2,500以上のリペアカフェを支援するために資金を提供しました。リペアカフェのような団体は、世界中の使い捨て文化を変えるために必要不可欠な存在です。
- そしてiFixitのツールに新しく仲間入りしたのは、デバイスを開口するための新しい王様です。このリバースクランプに、ギョロ目をつけると、携帯電話を食べてしまうモンスター、クランピーになります。
- また次世代のESD対応作業用マット「FixMat」を発表しました。FixMatは、旧モデルのマグネットマットのアップデートバージョンで、傾斜した2つの収納コンパートメントに小さなパーツを保管整理することができます。
しかしながら、これからのリペア事情も、決して楽な道はありません。ソフトウェアのロックは、より一般的になり、さらに悪質になってきています。意図的な修理妨害なのか、ソフトウェアの過失なのか、部品のペアリングとシリアル化は次の課題と言えます。
私たちは、修理する権利を国レベルで論じ合う必要があります。米国合衆国議会やFTC (米国連邦取引員会)は消費者の権利を侵害するメーカーを取り締まり、とりわけ修理の状況を調査しているため、修理する権利を取り巻く状況は好転しているのです。
このように様々な困難にもかかわらず、リペアコミュニティは、自信に満ちてエネルギッシュに立ち向かい、この困難を乗り越えています。これからの365日、私たちは次なる修理の保護システムを楽しみにし、エキサイティングなテックニュースを伝え、熱い意見を交換し、そして素晴らしいコミュニティでそのすべてを分かち合っていけるでしょう。
2023年にiFixitが20周年を迎えるというのは、なんだか信じがたいことです。紙面体の修理マニュアルを作り、学生寮のクローゼットから交換用パーツを販売していたのが昨日のことのように感じられます。同時に、私たちのような修理愛好家たちはずっと以前から存在してきたことがわかります。修理人の精神は、ツールと同じくらい長い間、いや、それ以前から存在していました。私たちがこれまで勝ち取ってきたもの、そしてこれから勝ち取っていくものを考えると、「私たちはまだ始まったばかりだ」と言えるのは幸せなことです。
Happy New Year!
Love, iFixit ✨ ?
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